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屯所
「ひーじーかーたーさーん!はいりますねー。」
スパーンと障子を開けている沖田。
「ゴルア!そうじいい!!!障子は静かに開けろっつっただろうが!!!あと声かけてから入れや!!!」
「もう!ひじかたさんはうるさいな。まあいいや。紅葉が帰ってきましたよ。」
「そうか。良かったじゃねえか。ってじゃねえ!そういうことは早く言わねえか!!」
「つまんないご指摘感謝します!」
土方、と呼ばれた男は、沖田の言葉一つ一つにキレている。
「じゃ!報告終わったんで、帰りますね。」
「あ、ああ。」
いつもならここで書類整理をしている土方を邪魔するまでがひとつなのに今日はスタスタと去っていく。ただし障子は開けっ放しで。
「あ、おい!おい総司!障子も閉めろっつっただろうが!!」
あわてて廊下を覗くも、聞こえるのは土方の声の虚しく響く反響と、パタパタじゃなくてドタドタとした足音だけだった。
「はあ。」
ため息を吐きつつ、書類へ向かう。
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