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プロローグ
その日、仕事帰りに真亜子はデパートへ寄った。
デパートへ寄った理由は、
先月亡くなった母の香典返しを送る為だ。
真亜子はすぐに五階にあるギフトサロンへ向かう。
返礼品を無事手配し、エスカレーターへ向かって歩いていると、
催事場から、優しい音色が聞こえてきた。
『オルゴール?』
気になった真亜子は、そのコーナーへ足を踏み入れる。
するとそこには、様々な種類のオルゴールが並んでいた。
一番先に目が留まったのは、
とても大きな展示用の外国製オルゴールだった。
そこから流れる音色は、重厚感があり何とも言えない深みもある。
『そう言えば、最近オルゴールってあまり見ないわね』
真亜子はそう思うと、そこにあるオルゴールを見てみる事にした。
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