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真亜子はそのプロフィールが健介本人だと確信した。 そして、慌てて投稿内容をチェックする。 最新の投稿は、 【無事に手術終わりました。余命宣告をされなかったって事は、まだ望みはあるよなぁ?】 そんな文章と共に、 病院だと思われる天井と、点滴棒が写った写真が載っていた。 「えっ?」 真亜子は思わず声を出した。 入院していたの? 余命宣告って何? 真亜子はパニックになる。 そして落ち着かなくちゃと一度深呼吸をすると、 それが投稿された日付をチェックした。 【2023年12月12日】 『三ヶ月前だわ。えっ? その後の投稿がないって事は?』 焦った真亜子は、慌てて画面をスクロールし、 健介の過去の投稿をチェックし始めた。 そこには、週に一度くらいのペースで、食べ物の投稿がアップされている。 おそらく仕事の合間に寄ったであろうラーメン店や蕎麦屋、 居酒屋や寿司屋などの写真が主だ。 『彼は結婚しているわよね? ご家族の写真は?』 気になった真亜子は、更にスクロールして過去の写真をチェックしてみたが、 妻や家族を匂わせる写真は一枚もない。 写真からはそれ以上手掛かりがつかめないと思った真亜子は、 投稿に寄せられた健介の知人からのコメントを読み始める。 するとそこには、 【ラーメンばっかり食べてると、成人病になって孤独死コースだぞ! もっと野菜を食え!】 【うるせえなぁ、バツ2のお前に言われたくないわ】 【お前だってバツイチの癖に…www】 そんな会話が載っていた。 『えっ? 彼もバツイチなの?』
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