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背の高い男性は、小澤健介、当時23歳。
彼は四年生大卒だったので、真亜子より二歳年上だった。
真亜子と良美は、社内のテニス部に入ろうと思っていたが、
ちょうど健介と連れの大樹が既に入っていたので、
その日をきっかけに、男女四人のグループ付き合いが始まる。
毎週土曜日は、会社のグラウンドへ行き練習をする。
そして帰りは四人で食事をしてから帰る。
そんな日々
が続いた。
夏にはテニス合宿も行われた。
もちろん、合宿にも四人で参加した。
合宿先は高原のロッジだったので、
レンタカーを借りて四人でドライブをしながらロッジへ向かった。
合宿は、日中は真面目にコートで練習をし、夜は宴会だ。
高原でのテニスは、涼しくてとても快適だった。
練習の合間にふと見上げた空は、濁りのない綺麗な水色だった。
その水色の空には、真っ白な半月がぽっかりと浮かんでいる。
真亜子は今でもその景色を覚えている。
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