第8章

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 工業都市アーティファクトエレクトロニクス。 人間と良心的なドヴェルグが共存するこの街はアーティファクトの研究や開発が積極的に行われており、非常に栄えた都市である。 「勇者神殿、我が街にようこそ。私は市長のモートソグニルです」  街中でドヴェルグの老人が握手を求めてくる。 「勇者神ヴァルキリーのオレウルスです」  オレウルスはモートスグニルと握手をする。 「ここでは様々なアーティファクトやアーティファクトブレイブを造っております。例えばミョルニルハンマーもここにいるエイトリが造り出しました。勇者神のご活躍に存分に貢献していると聞きます。もしお気に召されたアーティファクトがありましたら是非ともお使いください」 「ありがとうございます」 「それで勇者神殿、この少年の持つその剣は……」  モートスグニルや街の人達はレクルの背負うティルフィングをチラチラ見てくる。 「ああ。ご察しの通りティルフィングです」 「やはり。あのドヴァリンの造った最悪の魔剣ですか」
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