第8章

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ーービービービー!  突然工場内にサイレンが鳴り響く。 「所長、大変です!」  従業員のドヴェルグがガンダルヴの元に慌ててやってくる。 「どうした? 何かトラブルか?」 「はい! ケーニッヒファフナーが魔力暴走を起こしています!」 「何? それは大変だ! すぐに従業員の避難を。それと……やむを得ない、ケーニッヒファフナーの撃墜を!」 「はいっ!」  工場内に緊急の放送が入る。 「所長、まさか巨人の仕業では?」 「いや……お恥ずかしい話ですが、研究の失敗が原因です。ケーニッヒファフナーの魔力は制御する事が難しいのです」 「そうですか。撃墜するのは残念ですが、私も協力致します」 「ありがとうございます。オレウルス殿、実はあなたに託したい物があります」
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