青空の掃除人

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卒業の日。 帰ってきてポストを見ると、そこには窓ふき会社の封筒が届いていた。 合格のお祝いと、弟にこれからもよろしくといったメッセージだった。 忘れたわけじゃなかったんだと、スキップしながら部屋へと戻った。 部屋の前に男性が立っていた。 あれ?この人。 すると向こうも気が付いた。 「メアリー?」 「ええ。もしかして、窓ふきの?」 「やっぱり、ねえ、これ、覚えてる?」 差し出したのは可愛い便せん。 「これ、私の!」 「神様はいたのかもね」 神様? あの日の彼は、素敵な王子様になって私の前に現れたのだった。 そして彼とお付き合いが始まった。マーティーは私の三つうえ、ウソ、私より年下に見えた。 彼は笑いながら、怒っていたのは祖父だという、彼は卒業したら、家業を継ぐため、大学に行きながら修行中だという。 じゃあ卒業したら戻るの? あそこは祖父がいる街で、私が行く大学の町がホームグラウンドだという。 そして私たちは愛をはぐくみながら、今こうしている。
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