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起①(傍白)
【登場】
〈リ〉山先ルイナ・〈ネ〉山先ルイナ
(曲入り)(INTERNET/GUMI)
〈リ〉山先ルイナ:
人類は、より広い世界を求めた。海よりも深く、宇宙よりも無限な世界を。それがインターネット。情報や物流、コミュニケーションや娯楽など、ありとあらゆるものが集約された無尽蔵な世界。私達の生活圏は、非物理的な空間にまで拡張された。そして、2085年の現在。技術は発展して、私達は体感としてインターネットに没入できるようになった。こんな風に。よい
〈ネ〉山先ルイナ:
しょっと! 凄いでしょ? ネット上のアバターが、自身の感覚とリンクしているの。体内に取り込んだ電子基板が、脳とネットのアクセスを仲介してくれるから、リアルとネットを自由に行ったり来たりできるの。人間はネットの中でも体感的に存在することが可能になった。感覚がネットの世界に没入している最中は、現実の肉体は昏睡状態。つまり、夢を見ているのと同じ。
ほんとに便利だよ! ネットの中では自由自在。
私? 私はというと、会場を立ち上げて……。
(曲終わり)
ライブしてます!!!
(歓声 SE)
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