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涼は、私と2人きりになると急に難しい顔になって刺すような眼差しになる。無関心ならまだよい。私はこの人に好かれていないんだな、と諦めるから。でも、彼はけっして私に無関心な訳ではない。いつも、彼の視線を感じる。次第に私は息苦しくなってきた。
こんな超イケメンさんに見つめられたら、ふつうはうれしくてドキドキものなのに。溜息をつく。何でこんなに私は怯えているのだろう。
恭介が、今度3人で飲みにいこうと誘ってきた。
「いや、未成年でしょ」
ふだんはあまりそういうことに拘らない私だが、頑強に否定した。それでも恭介は3人で出かけることに固執し、じゃあ、遊園地に行こうと言い出す。涼はいつものにこやかな笑みを浮かべ、いいね、と応じた。結局、次の日曜日に出かけることに決まってしまった。
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