EPISODE2.5 Secret service

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動けなくなった藍野を回収し、とりあえず車の中に置いておく。 「藍野。今回はお手柄だったな」 聞こえないと分かっているからこそ素直に言える。 なんだかんだ言って俺も助けられてばっかりだ。 藍野がいるからこそ俺も人探しや裏方に専念することが出来る。 だからこそあんな俺はなるべく見せたくない。 悪影響が出るし、何より巻き込むべきじゃない。 「明日は休みだ、美味いもん食うなり好きにしていいんだ」 本当なら藍野には輝かしい日々を送って欲しい。 だけどまだ世界はそういう風になってくれないから。 それを操ろうとする奴がいるから。 だから同じ綾里の俺がやるしかないんだ。 「さてと、後は三枝さんの回収と。とりあえず事務所に運べばいいか」 見当は着いている、逃げられないように足を潰した車があったからきっとそこだろう。 ドアを開ければまだ安らかな寝息を立てて三枝さんは眠っていた。 その体を背に乗せて車まで運んでいく。 その途中で、空いている倉庫を見つけた。 (確かフランシスだっけか?ここにいたよな?) 中を覗いてみれば入口のすぐ側で倒れていた。 ついでだ、連れて帰ろう。 聞きたいこともあるし、上手く行けば廃棄送りは避けられる。 フランシスと三枝さんを肩に担いでそのまま車へと戻った。 「これで任務完了だな」 後部座席に3人並べておけば後で文句も言われないだろう。 最後に三枝さんの所に連絡しておこう。
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