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「だがよぉ、そんな俺にもチャンスがやってきたんだぜぇ?アイツを蹴り落とせば俺が三枝グループの総帥になれる、そうなりゃグループは世界の全てを手にできるってなぁ」
「世界の全て?何を言ってるんですか?」
「まだ分からねぇのか羽菜、送り込むんだよ、アンドロイドの軍隊をよ」
それを聞いた瞬間、心の奥が凍りつく。
まさかアンドロイドで世界を征服でもする気ですかこの人は。
「今回のはいいデモンストレーションになった、人がアンドロイドを支配し、アンドロイド共はその命令を受けて忠実な兵となる。世界中が喉から手が出るほど欲しがった量産できる兵士を送りこめば、俺は世界の頂点に立てる」
「まさか、その為にお父さんが邪魔だったと?」
「あぁそうさ!アンドロイドが人のパートナー?人権の取得?馬鹿らしい!奴らは死を恐れない、データのバックアップも出来る不死身の兵士さ!その方が適性があるだろうよアイツらはな!」
狂ってる、そうとしか思えない。
この男は一体どこまで、アンドロイドも人間もバカにすれば気が済むんでしょうか。
お父さんや協力してくれる皆さんがいたからこそ、アンドロイドの人達が手を貸してくれたからこそ、今の私たちがいると言うのに。
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