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そのまま派手に車でのりあげても良かったのですが帰りの足の問題と、仮に羽菜さんが近くにいることを考えたら元も子もないです。
ですので車を降りてから各種装備をそれぞれで確認。
(体の調子は問題なし、手首のコレも上手く動いてくれそうですね)
ホテルでの戦闘では周囲に人がいたので使うことはできませんでしたが、今回なら役に立ってくれるでしょう。
マスターもマスターで懐に入れてるものを確認してからもう一度目配せします。
「準備はいいな?藍野。ここからはもう出たとこ勝負だ」
「任せてくださいよ、今度こそミスったりはしませんから」
「そうか、なら行くぞ」
その言葉を聞くと同時に周囲からホテルで嫌という程見た警備用アンドロイドが姿を見せます。
「…………」
「…………」
しかし向こうと違い何かを話そうとしても口は開かず、簡単なボディランゲージで意思疎通を図ろうとしてきます。
「音声認識と防衛用のシステムだけか、酷いことする」
「つまり話せないけどここは通さない、って事でいいんですよね?」
「概ねそうだな、ならこっちも無法で行くか」
「えぇ、ちょっとだけ乱暴に言わせてもらいます 」
こんな時だけ息が合う、そんなことに苦笑しながら私とマスターは声を大にして叫ぶ。
「「そこをどけぇ!!!」」
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