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目の前の警備型アンドロイドを殴り飛ばし、そのまま倉庫に向かって全速力で走っていく。
その途中でこの音を聞きつけたのか、それともあらかじめ配備されていたのかは知らないですが、異様に手際よく新たなアンドロイドたちが現れます。
「悪いですけど、あなた達に構ってる時間はないんですよ!!」
手首を倉庫の屋根に向け、ホテルで使えなかった兵器をお披露目する。
バシュンというガスの音と共にそこから小型の釣り針の様なアンカーが屋根に向かって伸び、その先端ががっちりと食い込む。
「マスター!そっちお願いします!!」
それだけ残してワイヤーに身を任せる。
地面から足が離れ、ワイヤーはおそらく人間ならバラバラになりかねない勢いで巻き取られて、目的の場所まで一瞬で到着する。
これが私に搭載された道具の一つ、非殺傷型多目的ワイヤーアーム。
大味ですが遠距離の移動にはもってこいの武器です。
そのまま屋上を伝うと端のほうで窓ガラスを発見、当然鍵はかかってます。
(羽菜さんがいるのはここ、そのまま飛び込みますか!)
再びワイヤーを屋根に引っかけてそのまま体を空へ放り投げ、勢いを付けて窓ガラスをぶち破る。
アクション映画のお約束です、一度やってみたかったんですよねこれ。
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