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そのまま階段を下りていくと下の方で足音とかすかな声が聞こえます。
恐らく首謀者の三枝唐戸とフランシス、そして羽菜さんでしょう。
確認のためにGPS反応を追ってみれば移動してますし、唐戸が羽菜さんを連れて逃げようとしているわけですか。
「ならここでまごついてる暇はありませんね」
どうせもうバレてるわけですし、隠さず全速力で行くとしましょう。
階段には手すりに身を寄せて勢いのまま滑り降り、そのまま勢いを保持して倉庫の奥の方へ向かう。
道中に警備兵がいない事を考えると、おそらく外に待機させていたもので打ち止め。
車だけが厄介ですが、そこに着く前に何とかしてとっ捕まえたいところです。
幸いリアルタイムでGPSと位置同期は出来てます。
(あれ?車に乗らず別の倉庫に向かってます?)
それを確認した瞬間、外で銃声が鳴り響く。
恐らくマスターの持ってる銃の音、となれば唐戸は逃げる足を潰された訳ですか。
マスターこういうところは抜け目ないですし、上手くやってくれてるみたいです。
そのまま唐戸を追って外に出ようとして、見覚えのある服装が目の前に立ちはだかりました。
「・・・・・・追ってくるなと言ったんだがな、逢坂藍野」
羽菜さんを連れ去り未喜人さんを裏切った張本人、フランシスがそこに立っていました。
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