ダンジョンマスター(自称)

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「聞き捨てなりませんね……誰が、腹黒僧侶ですって?」 「ナレンがそう言っていたよ?」 「――壊しますか」 《――創造主、エレボス、サマ……》  僕は、ツンデレも腹黒も分からないけれど、2人共大切な仲間だ。  でも、イケメンの座は渡さないけどね? 《自称イケメンなだけでアル》  なにやら、エレボスのことを腹黒イケメン大好き……だと言う女性のファンクラブ? というものが、あるらしいんだけど……。 「君たち、斬新な思想の持ち主だね」と、褒めたつもりなんだけど……怒られた。  女性は難しいね。 《それは、完全にアドニスが悪イ》  僕たちは、新しいダンジョンを見つけては、先発隊としてダンジョンに潜って、地図を作るのを生業としているんだ。  だから、ダンジョンマスターなのさ。 《それも、自称でアル》 「それじゃあ、今回も3人で頑張って最奥まで地図作りに励もうか」  ダンジョンには、恐ろしい魔物や、みんな大好きな宝箱。  その宝箱に擬態して襲いかかるミミックという魔物や、無数のトラップが存在する。  そんなダンジョンで、ダンジョンマスターでイケメンな僕が危険視する最も恐るべき存在がいた。  そう、その名前は――。
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