時をかけて
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どうして時間なんてものがあるのだろう。 時間がなければ今日だって、こんな震える寒い日に外に出ようなんて思わない。 信号が青になったので私は悶々と考え続けながら、横断歩道を渡り始めた。 渡り終わった時、ガン!と大きな音が聞こえた。 電柱に腕時計が当たったようだ。 ヒビが入っていないか見たら、時計の針がずれていた。
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