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2024/4/2【新年度ですね】
花粉症と闘い、右手のリハビリに精を出している間に三月が消えてしまいました。
四月ですね。新しい年度の始まりです。
入社式、入学式が終わったところもありますね。
今では四月から新年度なのは当たり前ですが、実は明治維新直後、1872年に学制が公布された時の入学式は欧米と同じ九月だったそうです。
それがなぜ四月になったのか。
明治以前、日本の税収は年貢米でした。
徳川幕府から明治政府になっても税収システムは変わらず、前年に収穫されたお米を換金し、税金として納めるとすると、会計年度は四月が望ましい。
会計年度の四月開始がまず決まりました。
そうなると、学校運営にかかる費用を税金から使っていた帝国大学や旧制高校、士官学校も会計年度に合わせたほうが都合が良いので、大正時代になる迄には全国的に四月に入学式が行われるように変わっていったとのことです。
新年度変更の理由は、お米が収穫される時期が関係していたんですね。
今でこそ、いろんな産業が日本経済を支えていますが、当時は農業一本と言っても過言ではないですよね。
そりゃあ、不作イコール飢饉ですし、農民一揆だって起こりますよね。
またもや、今月からあれもこれも値上げされましたが、それでも現代は良い時代と言っていいのでしょうか。
いや、やっぱり値上げは困るー!(笑)
あ、そうそう。冴月が新年度の変更の歴史を知っていたのはなぜかというと、『月恋歌』を執筆してる時に旧制高校と帝大について細かく調べたからです。
たった数行のために何時間もかけて資料を探すって、当時の私、よくあんなことできたなー。
その裏付けのおかげで、商業化の際に本編のいろんな設定を変更せずに済んだのですけれど。
些細なことでも、web連載だからと手を抜かずに調べておいて良かったな、と思った記憶。
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