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2024/4/10【久々の墳活】
西行桜のお寺の近くに、日本一美しいと言われている古墳があるのです。
もちろん立ち寄りました。
下侍塚古墳。
この古墳、日本初と日本一が両方つくのです。
元禄五年、日本で最初に学術的発掘調査が行われました。
調査を命じたのは水戸光圀。黄門様です。
黄門様、もともとはこの近辺にある飛鳥時代の石碑、国宝でもある那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)の調査をしていて、そこに刻まれている人物のお墓を解明するためにこちらの古墳の発掘調査を決めたそうです。
そして、学術目的での発掘だったので、出土した鏡や鉄剣、土師器などは全て絵図に残して記録した後、再び元通りに埋め戻しがされました。
権力者なのに、自分のコレクションにしないで保全を優先したんですよ。
さらに、墳丘の崩落を防ぐため、松を植えたそうです。
保存整備のためのこの措置は古墳の美観に大きな効果をもたらし、下侍塚古墳は『日本一美しい古墳』と称されることになりました。
いやー、黄門様、すごいです。
『大日本史』を編纂して、日本で初めて餃子を食べた人、と記憶していましたけど、考古学界にも貢献されていたなんて、びっくり。
古墳のすぐ前は国道なんですけれど、墳丘の周囲の柵沿い(とても綺麗に整備されています)を歩きながら、ゆっくり見学できます。
全長84メートル。墳形は前方後方墳。
前方後方墳、初めて見た!
大興奮で360度じっくり眺めて撮影しました(笑)
実は、下侍塚古墳が最も美しく見えるのは、手前の田んぼに水が張られて水鏡に墳丘が映る時だそうです。
その時期にまた訪れたいものです。
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