アルビノと私

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生まれつき髪が白く目が赤い、肌も白く日に当たると焼けてしまう。 白子症(アルビノ)だった。 生活は苦痛で仕方なかった。外に出ることは許されず、髪色がほかの人と違うから虐められることだってあった。 でも、アルビノは短命だ、いつ死ぬかも分からない人生だから、俺は楽しもうと決めた。そうして18歳。 高校3年になった。  ガヤガヤと騒がしいチャイムが鳴り響く。今は休憩時間俗に言う昼休みだ。 俺はいつも通りクラスの騒がしい声をBGMに本を読んでいた。本は好きだ、好きな世界にのめり込める、昨日の続きを読もうとした時... バシャッ 「あんたなんて学校に来なければいいのにw」 ...前言撤回だ。不愉快すぎる。 そもそもお昼に話すことじゃないだろ、せめて廊下とか路地裏で話せよ。 バケツの水をかけられた少女はおそらくいじめを受けているのだろう。正直助けるのなんてごめんだ。巻き込まれるに違いない 「.........。」 そこで彼女の顔を見てゾワっとした。 何も光を宿してないのだ。これから消えますとでも言いたげな、人生を諦めてる顔だった。 俺は心底ムカついた。短命の俺より健康で、この先の人生があるのに、消えようとするなんて。 「━━━━はぁ...。」
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