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十八話 アプリ【望月遥】
アプリ(かけら)が吹雪高校で流行ってからもうすぐで二ヶ月になろうとしていた。その日の朝
担任の「東城舞」が言った「あれ?今日は望月さんお休みね〜皆んな何か聞いてない?連絡まだ来てないんだけど?」2年B組の生徒は「知りません」
「どうしたのかしら?連絡もしないで〜」
「何かあったのかな?」とこそこそ話をしていた。
「そう?皆んな知らないのね。先生が後で自宅に連絡してみるわ」この時、緑も柚木も玲子もただの風邪で休んだのだろう。としか思っていなかった。
ところがその日を境に望月遥は学校に来なくなっていた。
「もう、一週間も学校に来てないよ。私も電話し
たんだけどさー携帯にも出ないし自宅の住所わからないしなー?」
「どうしたんだろう?」
「まさかあのゲームは関係ないよね?」
「まさかねー」
「でも、もうすぐ望月さん(かけら)3ラウンド期限の一ヶ月になるよね?」
「そうだね」
「今田さんなら望月さんの住所知ってるんじゃない?聞いてみようか?そして望月さんの家に行ってみようよ。せっかく私達も仲良くなれたんだからさ〜これも縁だよ」
「そうだね〜聞いてみよう」
緑と柚木と玲子の3人は休み時間にクラスメイトの(今田幸)に聞いてみる事にした。
「ねえ、今田さん望月さんの住所知ってる?私達仲良くなってまだ日が浅いけど望月さんの事が心配だから家に行ってみようと思うんだ〜携帯も出てくれないし」
今田幸は緑 柚木 玲子の3人に言った。
「私も何度も電話かけてるんだけど携帯に出てくれないんだー。心配だから家に行こうと思ってたの一緒に行こうよ」
柚木と緑と玲子は「そうだね。じゃあ早速、今日帰りに行こうか?心配だしね」
今田幸は言った。「そうだね。そうしてくれると心強いわ」柚木と緑と玲子は「よかった。今田さんが一緒だと嬉しいわ。望月さんと一番仲がいいものね」
その時、今田は柚木 玲子 緑の3人に言った。
「私ね。ずっと遥が学校来なくなったのはあのゲームの(かけら)と関係があると思っていたの。遥の彼氏の事聞いた?彼の学校で(かけら)が流行っているって事、遥の彼氏高井戸男子高校に通ってるって事」
柚木 緑 玲子は「聞いたけど〜それが望月さんと関係あるの?」
今田幸は言った「うん、私はそう思ってる。だって突然遥の彼は姿を消したんだよ。そして高井戸男子高校で何か起きてるらしいの。あのアプリ(かけら)のせいで」
「何かって?」
今田は「私にもわからない。でもね高井戸男子高校で教師をしている私の父が怪我をして昨日帰って来たの。そして言ってたわ。あのアプリ(かけら)は人間を支配するって。もう生徒達を止められないって。でも、それ以上は何も言わなかった。今日も朝早くから高井戸男子高校に向かったわ。
父はね私に言ったのあのゲームだけはやってはいけないって。だから遥の事が心配なの支配ってどういう事なのか?確かめたいの」
柚木と緑と玲子は「まさかただのゲームなのに?とにかく今日行ってみよう」
その時、担任の「東城舞」が2年B組の教室に入って来て言った「皆んな学校で流行ってる携帯のアプリ(かけら)を知ってるでしょう?あのアプリもしやっているようなら今すぐ止めるようにあのアプリが流行った高井戸男子高校の生徒が自殺したらしいの。高井戸男子高校から連絡があったの
あのアプリは人間を支配するアプリだって。どういう事かわからないけどそのアプリのせいで自殺者が出たとしたらそのアプリは危険なアプリだと先生は思います。だから止めるように」
この時、2年B組の生徒は「ただの無料ゲームだよ?」「それで自殺って?」クラスメイトは笑っていた。そして景品欲しさに誰もゲームを止めようと思う人はいなかった。
緑 柚木 玲子の3人も無料ゲームで自殺って?そんな事あるわけないと思っていた。
「ねえ、今田さん今田さんもかけらやってるの?」
今田は言った「私はやってないよ。でも私はあのゲームは危険だと思ってる。父が怪我をして帰って来るほどきっと高井戸男子高校の生徒達は暴れて酷い状態だと思う。それに死者まで出たって事はニュースで放送されてもいいはずなのにそんなニュース今日の朝もやってないし、スマホのニュースにも載っていなかった。それっておかしくない?日本って何かあればすぐテレビで放送する国の筈よね?それがまるで隠蔽されてるみたい。変だと思わない?」
緑 柚木 玲子の3人は今田の話を聞いて確かにおかしいのかもしれないそんな気がしていた。
続く
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