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十四話 家族【転校】
静香と桜は自分と同じクラスメイトも他のクラスの生徒も数名一度に引っ越した事に疑問を持っていた。
何かわかるかもしれないと考えた静香と桜は他のクラスの生徒に話を聞いてみる事にした。
二人はまず初めに隣のクラスの前の廊下で話している生徒二人に声を掛けた「あなた達B組の生徒?ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかしら?」
静香と桜が声を掛けた二人は静香と桜に言った「はい。B組ですが〜何でしょうか?」静香と桜は更に言った「うちのクラス〜二人も引っ越しだんだけど〜B組の生徒も二人引っ越したって聞い
たんだけど〜どうして引っ越したのか?わかる〜。いきなり多数の生徒が引っ越すなんておかしいと思わない?」
桜と静香が声を掛けた二人は桜と静香に言った
「私達もおかしいと思っていました。うちのクラスでも引っ越した二人のうちの一人の岩田の事
なんですけど、実は〜引っ越しする前に岩田変な事言ってたわ。
朝クラスの前に立ってこの街から皆んな逃げた方が〜って〜そう言いかけた時、急に担任の先生が来て岩田の腕を掴んで「1日早いけど行きましょうか。クラスの皆んなに話すのはルール違反です!そう先生はきつく岩田に言って岩田を連れて行ったの。
私達が岩田を見たのはそれが最後だったわ。
岩田はクラスの皆んなを見て、嫌だ〜行きたくない嫌だ〜助けてくれ〜」泣きながら言ってたけど、担任の先生と松永先生に腕を掴まれて無理やり連れて行かれてしまったの。
岩田はいつもクラスのムードメーカーだった。その岩田が初めて私達の前で泣いて行きたくない。助けてくれって言ったので私は普通じゃないと感じたの。
だから先生に岩田が嫌がってるじゃないですか!手を離してください。そう言ったんです。
でも先生は恨むなら岩田の親を恨むんだなってそう言ったんです。
きっと岩田は私達に秘密を話そうとしたから1日早く連れて行かれたんだと思います」
静香と桜は「そうなの〜?1日早く引っ越した人もいるのね。でも変よね引っ越すくらいでだいの男が泣いて嫌がってしかも助けてくれって。本当にただの引っ越しなのかしら?」
B組の生徒も言った「私も岩田があんなに嫌がるなんてなんかおかしいと思いました。それにあんなに強引に連れて行くなんて相当私達に知られたら困る事なんじゃないのかと私は思っています」
桜は言った「そう?秘密を知ったら引っ越し無理やりさせられるのかな?静香〜だとしたら私達これ以上探るのやめよう。無理やり引っ越さないといけなくなるんじゃあ?もしかしたら静香と私は一生会えなくなるかもしれないんだよ」
静香は言った「そうね。やめた方がいいのかもしれない。私達も無理やり引っ越しさせられるかもしれない。もう、やめよう。私、桜といつもみたいにお喋りしたりカラオケ行ったりホームパーティしたいから」
静香と桜はこれ以上この街を調べないつもりだった。
ところが静香は数日後、この街を調べなくてはならない出来事が起きてしまう。。。
その日、静香は桜が具合が悪いと静香の母親からの電話を受けて一人で学校に向かった。
教室の中に入るとなんだか教室の中が騒がしい。
静香は「どうしたの?何かあったの?」と近くにいたクラスメイトに聞いたするとクラスメイトは言った「静香〜お前知ってたのか?桜が引っ越すって事。ホワイトボードに書いてあるだろう?
急な事ですが、真田桜は引っ越ししました。って」
静香は教室のホワイトボードを見た「えっ?何で?私、何も聞いてない。それに今日朝、うちに桜のお母さんから電話が掛かってきて桜が具合が悪いから休むって言われたばかりだよ。何で急に?もうすぐ私の誕生日でホームパーティをうちでやる筈だったのに何で?」
同じクラスの伊藤は言った「そうなのか?あんなに仲が良かった二人だったのに〜?お前に何も言ってないなんて桜の引っ越しは確かにおかしい。それにこの前たくさんの生徒が引っ越したばかりなのにまたこのクラスから引っ越しする奴が出るなんて変だよ。隣のクラスの岩田の事聞いたか?あいつなんか秘密を話そうとしたから連れて行かれたって」
静香は言った「聞いたわ。私もこの街の事を調べようとしてたの」
同じクラスの伊藤は言った「もう調べるのはやめた方がいい。お前も引っ越ししなければならなくなるよ」
静香は「私も引っ越し?」
伊藤は「そうだ。だから調べるのはやめた方がいい」
静香は「そうする」とクラスメイトの前で言ったが親友がもしかしたら街ぐるみの何かに巻き込まれたのかもしれないと思い桜の事が心配で仕方なかった。
静香は決心した。この街には秘密がある。もしかしたら桜が危険な目に遭ったのかもしれない?隣のクラスの岩田も泣いて助けを求めてたって言うし、桜が心配だわ。
やっぱりこの街の事を調べなければいけない。
途中で終わらせてはいけない。この街には何かある。早く桜を助けないと。。。
静香は帰りに桜の家にとりあえず寄ってみる事にした。
続く
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