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みんなで二人の姿を微笑ましく見ていたが、見られていることに気づいた副会長が顔を赤くしながら咳ばらいをする。
「ッうん……それでは会議に戻ります。では、図書委員会はどうでしょうか?」
「ふぁ…俺らは普段通りっていうか、図書館でのんびりしてましたねぇ(笑)」
あくびをこらえながら言うのは3年の神楽光。抱かれたいランキング9位という好成績だが、会計とはまた違った感じで常に緩い雰囲気でヘラヘラしている。
……また副会長が目を吊り上げてるけど。
「神楽、もっと具体的に述べなさい」
「んー強いて言うなら、蔵書点検と先生の希望の書籍を入荷したくらいかな」
「それなら始めからそう言いなさい。では、他の委員会……保健委員会はどうですか?」
「そうだね。第二保健室は五十嵐先生に任せておいて、第一保健室の運営の方はいつも通り行われていたね」
委員長の二階堂湊は含み笑いで応える。あと、ちょっと色っぽい。
「どうせいつも通りいかがわしいことが横行しているんだろう」
帝が呆れて言うと、二階堂は楽しそうに言う。
「第一保健室にはそういう需要があるのは毎年のことだよ?だからこそこの学園に第一、第二なんてわざわざ分けているんだろう?」
この学園の共通認識に、第一保健室はヤリ部屋というとんでもないものがある。『立入禁止』の札がかかってる時は大体誰かがそういうことに使っている。
これは風紀で得た情報だから周りに秘密だけど、学園の教師も結構な頻度で使用している。
「風紀としては取り締まりたい限りなんだがな。大多数の需要があるからやむ終えなく黙認しているんだ。あまり度が過ぎたら遠慮なく取り締まるからちゃんと管理しておけ」
風紀委員長としてそれでいいのか甚だ疑問だ。もうこの学園の悪習取っ払いたいんだが。
「ふふふ、了解したよ」
めちゃめちゃ楽しそうに頷いてるんだけど。本当にわかっているのか。
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