5.遊園地デート

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* ついにやって来てしまった休日。何が楽しくて遊園地にデートを監視しに行かなければならないんだ。バスに揺られながら、通路を挟んで右に座る委員長が話しかけてくる。 「これも仕事だ。諦めるんだな」  「…委員長は思いっきり、楽しそうなんですが」 「仕事は楽しんでするほうがいいぞ。泉がいるしな」 「最後のが本音ですか」 「全部本心だ」 デジャヴ。あんたの本心いつも筒抜けなんだよ。 「人を出しにしないで頂けますか」 副会長は委員長の右隣の席に座らされている。相変わらず、笑みは冷たい。 「喧嘩しちゃだめなんだぞ!!」  副会長の前の列の席で、如月の隣に座る転校生が口を出してきた。 「……静かにしろ」 帝は俺の左斜め前の席、つまり転校生と通路を挟んでさらに左にいる。おそらく、俺の近くにいたいが、近すぎるのも良くないし、かと言って転校生の近くも嫌だと判断した結果なんだろう。 「!!、帝、帝、今日は楽しもうな!!」 「名前で呼ぶな」 「ありす、バ会長は放って置いていいんですよ。私と話しましょう」 「おい、ありすとデートすんのは俺だ」 「泉?俺とお話があるだろう?」 「そうそう☆ありすちゃんは俺と…」 「「ねぇねぇゲームしよ〜」」 「ん…仲、良し」 「和馬、ポッキー食べる?」 「いらね」 もはやカオス。誰かこの中に一般人はいらっしゃいませんか。              〜バス座席配置図〜                前      ________________________       入口    運転手       荷物    双子       帝荷物 通 転校生如月       荷物俺   風委長副会長       書記会計  荷物       荷物  路 東雲西城       荷物    荷物       引率教師、荷物等       ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾           後ろ        〜〜〜〜〜〜〜
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