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遊園地に着き、これからの行動を副会長が指示する。
「取りあえず、これから15:20まで、チーム別行動をしてもらいます。ありすと如月、西城君と東雲君のペアは固定とし、生徒会と風紀はいい具合に別れて下さい」
その言葉にすぐさま委員長が反応する。
「俺は泉と同じで」
「却下します。私はありすと同じがいいです」
「じゃあ、4人で回ろう」
委員長がつらつらと打開策を述べると、副会長は焦っていく。
「ひ、浩も一緒で!!」
「ん…いい、よ」
結局一緒に回るのか。良かった、転校生とは別行動になりそうだ。
「「ねぇ、早く遊ぼうよ~」」
「えぇ〜。じゃあ、りっつんとりっくんは俺と遊ぼぉ☆」
「「うん!れっつごー!」」
「あ、ちょっと!」
副会長が呼ぶが、双子と会計は先に行ってしまった。
「いいだろう。双子の世話は麻倉が適任だ」
帝がそう言うと、副会長は諦めたようだ。
「では残った4人がチームということで」
東雲、西城と……会長と、俺。今回のデートに希望が見えてきた。
「ええ、俺は帝とも回りたいぞ!」
絶対言うと思った。希望が霞んできた。
「では、会長も私達と回りましょう」
「…風紀と一緒など御免被る」
「彼も風紀ですが?」
「神谷よりはマシだ」
「いやだ!帝も一緒!」
お前マジむかつく。俺がヤのつく人だったら東京湾に沈めてるのに。
「……ここまで言っても聞かないと言うのなら、俺様は帰る」
「ありす、今回は諦めましょう?」
「うぅー…仕方ないな!」
転校生が折れた。そんなに帝が好きなのかよ。
「では、そういうことで」
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