8.衝撃の告白

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8.衝撃の告白

とうとう制裁の日が来た。放課後の会議室には一ノ瀬と一之瀬の親衛隊隊長と副隊長、そして転校生が居た。 俺と風紀委員長は万が一のときのため、会議室の隣室である視聴覚室で音声を聞いている。あと、気になるから行くと言い張り、ついてきた帝が居る。 『では、これより、制裁内容提示会を開始します』 副隊長の声が響く。 『制裁って、何だよ!俺は何も悪いことはしていないのに』 『隊長、どうぞ』 『制裁対象のあんたは、一之瀬様を含めた色々な男を誑かして、学園内をめちゃくちゃにしたの!だからあんたには一ノ瀬様への接近禁止と1週間の自主欠席、1ヶ月間の学園以外の外出禁止をしてもらいます!』 『お前が勝手に言ってるだけだろ!颯馬は?!颯馬はそんな意地悪言わないよな!』 『僕は…1つだけ守ってもらえればそれでいいんだ』 一之瀬の声が静かに響く。 『ひ、1つだけって?』 『ある人に接近することをやめて欲しい』 『ある人?』 『気に入らなかったんだ。僕のことは何度頼んでも名前呼びしてくれないのに、君のことは初めからありすって呼んで…』 おい、名前呼びってもしかして……。 『だからある人って誰だよ!』 転校生は苛々しているのか、机をばんっと叩く音がした。 『蓮巳仁先生だよ』 マジか。
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