クリプトニンジャ咲耶 〜パジャマパーティーの巻

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●パーティーを準備せよ 咲耶の部屋に集まった咲耶、ネム、シャオラン。夜のパジャマパーティーに向けて準備をする。 「みんな、パジャマパーティーの準備は持ってきた?」 「私はぬいぐるみを持ってきたよ」 サッカーボールくらいの大きさの、ふわふわで丸っこいピンクのウサギと黄色いヒヨコのぬいぐるみを取り出すネム。 「可愛いぃ💕」 「わ、私もぬいぐるみあるから!」 ふわふわで丸っこい…パンダ。 「リーリーじゃない!でも可愛いぃ💕」 「やっぱり動物のぬいぐるみは可愛いから映えるわ」 キャピキャピキラキラ楽しむ3人を遠目に。襖に映る影は、筋肉質な霊長類のシルエットであった。 ●パジャマパーティー開始 可愛いパステルカラーのそれぞれのパジャマに身を包んだ3人。 「で?パジャマパーティーって何をするんだよ?」 「え?」 ネムの真っ直ぐな質問に、目線を逸らす咲耶。 「パジャマを着たら…おやすみなさい」 丁寧に布団を被るシャオラン。咲耶はダメと言いながら勢いよく布団を剥がす。 「やっぱりパジャマパーティーと言えば…おやつじゃない?」 「いいねぇ!」 咲耶は提案しながら、ポッキーやポテトチップス、ロリポップたちを広げる。ネムはキャンディーを口に頬張った。 「私は苺がいいですぅ」 シャオランはおもむろに苺パックを取り出す。リーリーはお茶と兵糧丸を運ぶ。 「ドーナツもあるよ」 すっと伸びた黒い毛むくじゃらの腕から置かれたドーナツボックス。 「さあ、レッツ!パジャマパーティー!」 ●パーティートーク パジャマで寝転がりながら、おやつを嗜む3人。 「で?パジャマ着て何の話をするんだ?」 「え?」 ネムの真っ直ぐな質問に、目線を逸らす咲耶。 「女子人気ならオシャレの話ですかね?」 「ピィー?」 「違うわ!パジャマパーティーと言ったら…」 ごくりと息を呑むネムとシャオラン。 「やっぱり恋バナよ」 「恋バナ!?」 瞳を輝かせる咲耶に、キョトンとするネム。そして涙目のシャオランと、その背中をポンポンと叩くリーリー。 「ならぬ!アイドルに恋は禁物じゃ!!」 「おじいちゃん!」 そこに突然乱入してきた岩爺に驚く咲耶たち。 「岩爺様、今日ぐらいはいいじゃないですか」 「何を言うコンガ!  …いやお前何を着とるんじゃ!」 岩爺を嗜めようとするコンガも、淡いパステルカラーのパジャマを着てるのであった。 「もう、しょうがないんだから…みんなでパジャマパーティーを楽しみましょう!」 咲耶がラジカセのボタンを押すと、ポップな音楽が流れる。こうして忍者たちの忍ばないパジャマパーティーの夜は更けていくのであった。
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