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「やっと着いたー!」
電車とバスを乗り継いできた今回の目的地の山はハイキングコースが設定されており、頂上付近には見晴らしのよい休憩スポットがある。3人はそのコースを行き、休憩スポットでお昼がてらフルーツサンドを食べる予定だ。バスで来る途中、紅葉の美しさがちらりと見えてリーリーが思わずバッグから飛び出てはしゃぎそうになる場面もあって慌てたが、今もバッグの中でうずうずしている。
「リーリー、出てきていいよ!」
するとリーリーは喜んでバッグから飛び出してきた。電車やバスの中ほどは迷惑にならないにしても迷子になっては困る。
「ただし私の肩に乗ってなるべく動かないようにしていてくださいね」
「わかった!シャオラン好きー!」
そう言ってリーリーはシャオランの肩に抱きついた。
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