1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「よーし、出発だー!」
3人は元気よく歩き始める。落ち葉を踏むガサガサした音や澄んだ空気が清々しい。歩き進むにしたがって湿り気のある山のにおいも強くなっていく。自然を感じながらいつの間にか夢中になって歩いていた。
しばらく歩くと道の脇の木々も増え、道をはずれると森のような感じになってきた。
「わー!きのこだー!」
リーリーが突然シャオランの肩から飛び降りて走り出した。
「リーリー、そっちに行っちゃだめです!」
シャオランは思わず声をあげる。幸い、近くには危ないものはなさそうである。
「リーリーも少しは思いっきり動き回りたいんじゃない?」
咲耶が言う。
「それもそうですね。でもあまり遠くに行っちゃだめですよ」
リーリーの楽しそうな姿を見て、シャオランもリーリーに言った。
そしてみんなで動画を撮ったり、リーリーとどんぐりを拾ったり、スケッチをしたり、思い思いに楽しんだ。
最初のコメントを投稿しよう!