いのり

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今期一番の冷え込みになった11月下旬のある日 去年の今頃は此処にあの子と来ていた。あの子が凍えながら言ってくれた「大丈夫」 あの時の自分には軽く、今となっては誇りと言っても良いだろう。。 彼女は私の事を心配していた。彼女の事を一番に置いてきたはずなのに、彼女の言葉に、、態度に騙された僕を不甲斐なく思う。 でも一年経っても僕が今も彼女に生かされている事。凄く悔しい。僕もそうありたかった。 何故癌だと言ってくれなかったのだろう? 理由の落とし所は簡単。。私にそれを受けとめる力が無かったのだろう。 悔しくても助けられている。。僕の不甲斐なさは克服できるのだろうか? 此処出雲大社に神有月にきた去年。彼女はどんな祈りを捧げたのだろうか? きっと僕のことなのだろう。。それが違ったならもっと生きやすかったかもしれない。 神無月である地元の神社で夜に泣きながら彼女の事を祈った。 神様であれ、なんであれ見られたく無かった。 今去年と同じ様に泣かないで出雲大社で祈りを捧げる僕の体は寒さなのだろうか?震えている。。 あの日と同じ様に。。
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