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15歳の私の想い
日曜日、ひとり地元のスーパーで冬季限定のアイスを買った帰り道。
「恭ちゃーん」と中学生くらいの女の子が声をかけてきた。
ん?誰だ?
呆けた表情が一瞬のうちにして顔面蒼白になる私。
中学の制服をお下がりした先の『あっちゃん』ではないか。
「会えて良かった。あの、制服ありがとうございました!」
「あ、う、うん。どうせ使っていなかったし……」
あっちゃんの続きの言葉を想像して、ヒヤッと冷たいものが胸を走った。
「それで…あの…お渡ししたいものがあるんですけど」と小声で話す。
うん、うん。
やっぱりポケットに入っていたよね。
あっちゃんの家の前で待っていた私は、何度も深いため息をついた。
「これ。大事なものだと思って…」
そう言ってあっちゃんは可愛い紙袋を私に渡す。
やはり紙袋の中身は、私の名前が入ったラブレター。
「安心してください。手紙、読んでいません」と真面目な表情のあっちゃん。
「うん、ありがとう。びっくりさせたでしょう」と私が言うと、あっちゃんは「少し」と言って笑った。
私は家に帰り、少し溶けたアイスを食べながらラブレターを開封する。
アイス、カップタイプで良かった……。
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