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沙織は座ったまま立ち上がれずに呟いた
「子供さえ作れば私のモノになるって
思ってたのに...」
「えっ⁉︎」
「なんて事を...」
両親と隼人は沙織が策を弄したことを知った
目を閉じてじっと何かを考えていた父親は
おもむろに席を立ち
「君を一発殴らせてくれ?」と隼人に言う
「はい」
隼人はそう返して歯を食いしばった
バーン💥
渾身の力を込めた一撃‼︎だった
隼人はよろめき倒れていく...
バタッ!
「きゃー!」
と叫ぶ沙織を両親が抑え
「これで諦めろ!良いな?」
放心状態になった娘に言い聞かせていた
最後に我が子に会った隼人は
力一杯抱きしめ
「ごめんな...こんな父さんで...」
「娘の事よろしくお願いします」そう言って
一礼をして帰って行った
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