久し振りに麻依と

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久し振りに麻依と

麻依から紹介された社宅に住み始めて 一年が経った 本来ならとっくに離婚して自由の身! ここには住んでいない...筈?だったのに... 今日は麻依さんとランチの約束をしていた 麻依さんとお知り合いになれた事が 唯一の財産だと思う 「お久し振りでございます」 「あれからどうなったの?  彼まだ毎週由紀さんに会いに来てるの?」 「はい!もう良い加減  離婚届を出して欲しいんですが...  離婚届を書いて渡したのが間違いでした  ずっと提出せずに保管するとは  夢にも思いませんでした」 「何だか彼変わったわね(笑)」 「はい、クズがクスッと  笑いに変わっちゃいました」 「確かに!経緯を聞く限り  後悔してるのは本当みたいね  それにしても毎週末由紀さんの顔だけ  見に来て帰るなんて...  もうホラーだわ(苦笑)  いつまで続けるつもりかしら?」   「お金もかかるでしょうに... 慰謝料はとっくに振り込まれていますから  蓄えはないと思うんですよ  第一疲れるでしょう?  もうやめて欲しいです!」 「それに離婚を前提に相手の女性からも  慰謝料が振り込まれているのに...  頭が痛いです  さっさと提出してと言いたい(苦笑)」  
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