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同姓+同性クラスメイト
高校生・同級生・攻め視点
クラスメイトの桜井未来(男子)に触ってみたいと思っている桜井千景(男子)の話です。ちなみに千景×未来です。
*****
クラスメイトの桜井未来の唇に触ってみたい。
桜井未来の唇は苗字の通りの綺麗な桜色をしている。
男子の唇とは思えないほど綺麗で、同じ男でも俺の目に魅惑的に映る。
一度触ってみたいけれど特別仲がいいわけではない、ただの同姓で同性のクラスメイトに
「触っていいか」
なんて聞かれたら絶対気持ち悪いだろう。
だからこの触りたい願望を心の奥にしまい込んで、なんとなく目に入ってしまったというような感じでちらりと見るだけ。
本当に綺麗な桜色。
◇
また寝てる。
桜井未来は昼休みによく自分の席で寝ている。
無防備な寝顔はどきっとするほど可愛く見える。
そして綺麗な唇。
寝ている時なら触ってもバレないだろうか。
でも周りに人がたくさんいる状態はだめだ。
やっぱり願望はしまったままにするしかない。
◇
放課後になり、日誌を職員室へ出してから教室に戻るとなぜか桜井未来が俺の席で寝ている。
「??」
なんで俺の席?
そう思いながらバッグを取ってそのまま帰ろうとした、のに。
周りには誰もいない。
目の前には寝ている桜井未来の桜色の唇。
「………」
バッグを取ろうと伸ばした手をそのまま桜井未来の唇に伸ばす。
ずっと触りたかった綺麗な桜色の唇は想像以上に柔らかくて、少しかさついている。
どきどきゾクゾクする。
もっと触っていたいけれど、桜井未来が起きてしまうかもしれない、と思ったところで唇に触れている指先をはむ、と咥えられた。
「っ!?」
ゆっくり桜井未来の瞼が上がる。
「やっぱ桜井千景だ」
「起きてたんかよ…」
慌てて手を引っ込める。
気まずい。
理由を聞かれたらどうしよう。
正直に答えるしかないのか。
「やっぱってなに」
「だってお前、俺の事よく見てるし」
それもバレてた。
さりげなく見ていたつもりだったのに。
「気のせい」
「気のせいじゃねーよ。視線感じる」
「なんで俺だってわかんの? 他のやつが見てたのかもしんないじゃん」
「わかるよ、だって俺も桜井千景を見てたから」
俺が引っ込めた手を取って桜井未来がまた指先を咥える。
ちゅっと吸われて背筋になにかが走った。
「俺を? なんで?」
「おいしそうなほっぺただなって」
桜井未来が握ったままの俺の手を引っ張るので、俺は引き寄せられるように近づいてしまう。
と、桜井未来のあの桜色の唇が近づいてきて、俺の頬に触れた。
「!?」
「すぐ真っ赤になるさくらんぼみたいなほっぺた。やっぱりおいしい」
ちゅっと音を立てて、先程触った少しかさついた唇がもう一度俺の頬に触れて離れる。
「…どこまで真っ赤になるんだろ」
「は?」
俺の首に桜井未来の腕が回ってきて、今度は唇が重なった。
唇を離した桜井未来は満足そうに笑む。
「もっと赤くなった」
「待て、桜井未来」
「なに」
「俺、男なんだけど」
「知ってる。俺も男だし」
あれ、これって俺がおかしいのか?
男同士でキスするっておかしいだろ。
桜井未来の言い方だと俺のほうがおかしいみたいな感じ。
「!!??」
なぜか俺のベルトに手をかける桜井未来。
「なにしてんの!?」
「だからどこまで真っ赤になるかなって」
「もう十分だろ!?」
「まだまだ」
そう言って笑顔の桜井未来は俺のベルトを外してスラックスと下着を下ろす。
「え、ほんとになにすんの? ねえ桜井未来、ほんとになに?」
「なにするって、こういう事?」
そのまま俺の昂りを根元まで咥える。
「!?」
ぢゅぷ、と音を立てて桜井未来が昂りを咥えて刺激する。
腰も膝もガクガクしてくる。
上目に俺を見る桜井未来の視線がいやらしく絡みつく。
「さくらい…っ、やめっ」
「ん…」
桜井未来の口内と舌が熱くてどうしたらいいかわからない。
ぢゅうっと音を立てて吸われて鋭い快感が全身を駆け抜けていき、俺は情けないくらいすぐに達してしまう。
「っ、桜井、なに考えて…っ」
口内の俺の白濁をこくりと喉に通した桜井未来が唇の端を上げる。
「すっごい真っ赤。今まで見た中で一番おいしそ」
そう言ってまた俺の頬にキスをする。
ちゅ、ちゅ、と啄むように頬を味わう桜井未来。
「…桜井ばっかずるいだろ」
悔しくなってきてつい言ってしまう。
そしたら桜井未来は。
「未来って呼べよ。千景」
「…っ」
「呼んでみろ」
「……みき」
「よくできました。千景、お前も食べていいよ」
そう言って俺に顔を近づける。
いや、お前、俺の咥えたばっかじゃん、とか色々思ったのに。
未来とまた唇を重ねてしまった。
さっきちょっとかさついていた唇が濡れている。
一度唇を離して至近距離で未来を見つめると、ふつふつと欲望が沸き上がってきて、もう一度唇を重ねて離して、更にもう一度重ねた、ら。
未来が舌をいれて絡ませてきた。
未来の口内に残る俺の味が絡まり合って、なんだか脳まで溶けていくような感覚。
「俺の唇、おいしい?」
濡れて色付いた唇を離して未来が聞いてくる。
「わ…っかんねーよ…そんなの」
「でも満足?」
「…それは、まあ…」
「俺も満足」
本当に満足そうに微笑む未来。
どきどきする。
もう帰ろう。
逃げよう。
バッグを取ると。
「千景が戻ってくるの待っててよかった」
「…?」
「寝たふりして千景を待ってたの、気付かなかった?」
意味ありげな笑み。
また脈が速くなる。
「…っ! 帰る!」
未来に背を向けてドアに向かう。
いくつかの机にぶつかった。
痛い。
「じゃーな。千景、また明日」
未来の楽しそうな声が後ろから追いかけてきて、俺を包んだ。
END
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