赤いリボン

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――――……。 「いっつん、大好きだよ…」 一成を選んだのは、ぼっちだから。 絶対俺以外の人間を見ないから選んだ。 浮気しようにも相手がいないだろって最初はちょっとばかにした考えもあった。 でも一緒にいるうちに一成の可愛さにたくさん気付いた。 すぐに一成に夢中になって溺れた。 一成が俺を好きだって思ってるのはわかるけど、絶対俺のほうが好き。 軽々しく好き好き言うのもって思ってたから今まで言わなかったけど、これからは頻繁に言ってみてもいいかも…可愛い一成が見られる事がわかった。 一成が俺と付き合ってすぐに『神隠しが…ああああ!!』って騒いでた、昼休みずっと一成がひとりで弁当食べてる時にそばに置いてたアレ、俺が持ってるって言ったらどんな顔するかな。 もうちょっとしたら返してあげようかな。 意識を飛ばした一成を縛っていた赤いリボンをほどいて、少し赤くなった両手首にそっとキスをする。 「いっつん、ずっと俺だけ見ててね」 END
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