You don't see my name.

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 『』と…ママは、私を呼ぶ。  けれど、それとは…私の本当の名ではない。  『』と、先生は、私を。  しかし、それも…そう、私の本当の名などではありえない。  いつであろうと、どこであろうと…私は、この名を呼ばれることは無い。  …そう。  その神聖さ、その高貴さゆえに、永久に名の無い存在で在り続ける…あのユダヤの唯一神のように。
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