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こうして、紀坊時彦の誘拐事件はすっきり解決した。
犯人の男は、「キボウ」に最近入社した社員だと判明した。
しかし、時彦の救出に貢献した「ヒーロー」ともいうべきポケットフラワーに対し、人々は花粉を噴射して人を気絶させるという隠された機能があったことに戸惑いを感じた。
そして、ポケットフラワーの人気は潮が引くように落ちていき、「キボウ」の経営は傾いて言った。
だが、会社が倒産する前に紀坊時次は会社をたたんだ。その後、ポケットフラワーや「キボウ」は世間から忘れられていったが、一部ではポケットフラワーで稼いだ金を元に紀坊が新たな事業を始めたようだと囁かれた。
時彦の金色のポケットフラワーが事件後どうなったのか、いつごろまで生き永らえたのか、それは世の中の人々には知りえなかった。
時彦は大人になってから、ポケットフラワーの攻撃的な機能を持たない正真正銘安全な後続機をメインにした会社をおこすが、それはもう少し後のことになる。
(了)
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