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「咲耶! 遊ぼうよ!」
「今、コンテストの準備で忙しいの! 遊ぶのはまた今度ね!」
「コンテストって??」
ネムとシャオランの2人は首を傾げた。
「ふーん。『次世代スターコンテスト』かあ」
興味なさげにコンテストのチラシを眺めるネム。それに反して、シャオランは目を輝かせていた。
「こ、このコンテスト、人物部門とマスコット部門がある!」
「マスコット部門? そんなのあったんだ。気がつかなかった」
「マスコット部門………この部門なら、私のリーリーの素晴らしさ、世界中に伝わるかも!」
リーリーとは、シャオランが口寄せの術で召喚しているパンダである。
「私、マスコット部門に応募するわ!」
シャオランは立ち上がり、拳をあげた。
「いいね! 部門も違うし、素直に応援するよ! 頑張ってね! シャオラン&リーリー!」
咲耶も喜んだ。
「えー、せっかく3人で遊ぼうと思ってたのに……」
ネムはしょんぼりした。
「ネム、それなら私とシャオランを手伝ってよ。優勝したら、賞金とギャラが沢山入ってくるから、それを3人で山分けよ!」
「うーん、ちょっと面倒くさいけど、1人でいるのも退屈だし、いいよ」
こうして3人は共同でコンテストに向けて準備を始めた。
といっても、せっせと準備をする咲耶とシャオランを、ネムがぼんやり眺めているだけだったが……
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