0人が本棚に入れています
本棚に追加
二
「つまりどういう事かというと」
「出オチ半端ないよそれ、ていうか情報量多すぎて頭に入って来ないって」
「最初の方であるよ」
「いや終わらせんといて、イケメンイケボをすぐに終わらせちゃああかんて! オチってどうなっとるん?」
「ですぐ完結するんよ」
「やっぱ出るんじゃん」
「イケメンとイケボは最初の方で出て来て」
「一部のコアなファンが読みそう」
「寄ってるんかなあ、全世界の人が読んでるぽいんぢゃが」
「ポリコレ寄りすぎ! 普通のイケメンとかイケボは出てこんのね?」
「オネェとか高齢者とか、サイコパスや中二、変態とかメンヘラとかヤンデレ色々」
「キャラ遅刻しすぎ! ざっくりじゃのうてどんなキャラクターが出て来るんね?」
「キャラクターは完結してから出てくるよ」
「内容濃ゆ! キャラクターとかぶち気になるわ!」
「BLはヒューマンドラマの前に来てるし、百合は歴史の前かな」
「ジャンル全マシかい!」
「ジャンルもごちゃごちゃになってて、最初にSFきて推理、それからノンフィクション、ヒューマンドラマ、ホラー、ミステリー、歴史、最後に恋愛」
「ちょっと待ちさい! なにその逆再生?」
「つまりそういうこと」フルは時間の早戻しを解除した。
「いやどういうこと、ますます混乱するぢゃろうがいね」
「あんたのゆうた事を纏めると、つまり…
あ行はイケメン、イケボ、SF、オチ、オネェ
か行は起承転結、キャラクター、高齢者、完結、
さ行はサイコパス、推理
た行は中盤
な行はノンフィクション
は行はBL、ヒューマンドラマ、変態、冒頭、ホラー、
ま行はミステリー、メンヘラ
や行はヤンデレ、百合、
ら行は歴史、恋愛。この内容は完全に辞書ぢゃんかっ!」
「正解っ! エルさんどうしてわかったんね、ひょっとして天才?」
「いや時間止めて考えただけよね、ていうかそれ小説ちゃうぢゃんか!」
「本とは言うたけど、小説とはいうとらんよ」
「ボケのあんたにまともなツッコミされるとは意外!」
「もう一回早戻ししようか? ちょちょいの」
「ちょい待ち」時間を早戻ししようとするフルをエルが止める。
「どしたんね?」
「ようきいてよ、このタイミングでまた漫才を振り出しに戻されるの大変なんよ!」
「そうなん?」
「時間かかるんよ!」
「ほうねっ?」
「ボケの癖が酷いんよ!」
「どうもありがとう!」
「褒められたと思っちょる?」
「ほうぢゃねえ、じゃあ時間を、最初のところにはチャプタージャンプしてあげるわいね」
「ブルーレイのリモコンかい!」
「それはちゃうけれども、いくよ。ちょちょいのちょいな♪」フルは漫才の最初のところまでチャプタージャンプさせる。
最初のコメントを投稿しよう!