異能力者達の漫才

3/4
前へ
/4ページ
次へ
二 「つまりどういう事かというと」 「出オチ半端ないよそれ、ていうか情報量多すぎて頭に入って来ないって」 「最初の方であるよ」 「いや終わらせんといて、イケメンイケボをすぐに終わらせちゃああかんて! オチってどうなっとるん?」 「ですぐ完結するんよ」 「やっぱ出るんじゃん」 「イケメンとイケボは最初の方で出て来て」 「一部のコアなファンが読みそう」 「寄ってるんかなあ、全世界の人が読んでるぽいんぢゃが」 「ポリコレ寄りすぎ! 普通のイケメンとかイケボは出てこんのね?」 「オネェとか高齢者とか、サイコパスや中二、変態とかメンヘラとかヤンデレ色々」 「キャラ遅刻しすぎ! ざっくりじゃのうてどんなキャラクターが出て来るんね?」 「キャラクターは完結してから出てくるよ」 「内容濃ゆ! キャラクターとかぶち気になるわ!」 「BLはヒューマンドラマの前に来てるし、百合は歴史の前かな」 「ジャンル全マシかい!」 「ジャンルもごちゃごちゃになってて、最初にSFきて推理、それからノンフィクション、ヒューマンドラマ、ホラー、ミステリー、歴史、最後に恋愛」 「ちょっと待ちさい! なにその逆再生?」 「つまりそういうこと」フルは時間の早戻しを解除した。 「いやどういうこと、ますます混乱するぢゃろうがいね」 「あんたのゆうた事を纏めると、つまり… あ行はイケメン、イケボ、SF、オチ、オネェ か行は起承転結、キャラクター、高齢者、完結、 さ行はサイコパス、推理 た行は中盤 な行はノンフィクション は行はBL、ヒューマンドラマ、変態、冒頭、ホラー、 ま行はミステリー、メンヘラ や行はヤンデレ、百合、 ら行は歴史、恋愛。この内容は完全に辞書ぢゃんかっ!」 「正解っ! エルさんどうしてわかったんね、ひょっとして天才?」 「いや時間止めて考えただけよね、ていうかそれ小説ちゃうぢゃんか!」 「本とは言うたけど、小説とはいうとらんよ」 「ボケのあんたにまともなツッコミされるとは意外!」 「もう一回早戻ししようか? ちょちょいの」 「ちょい待ち」時間を早戻ししようとするフルをエルが止める。 「どしたんね?」 「ようきいてよ、このタイミングでまた漫才を振り出しに戻されるの大変なんよ!」 「そうなん?」 「時間かかるんよ!」 「ほうねっ?」 「ボケの癖が酷いんよ!」 「どうもありがとう!」 「褒められたと思っちょる?」 「ほうぢゃねえ、じゃあ時間を、最初のところにはチャプタージャンプしてあげるわいね」 「ブルーレイのリモコンかい!」 「それはちゃうけれども、いくよ。ちょちょいのちょいな♪」フルは漫才の最初のところまでチャプタージャンプさせる。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加