プロローグ

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プロローグ

 頃合いを見計らう。  乱れた息が落ち着くまでそっと胸に抱く。髪の毛を撫でる。 「素敵だった」  でもこのドアを開けたら僕が思い出すことは二度とない。 「また……」  言いかけた唇にキスを落とす。 「さよなら」  香田(こうだ)瑞樹(みずき)、あだ名はワンナイ。
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