プロローグ

1/1
前へ
/347ページ
次へ

プロローグ

 頃合いを見計らう。  乱れた息が落ち着くまでそっと胸に抱く。髪の毛を撫でる。 「素敵だった」  でもこのドアを開けたら僕が思い出すことは二度とない。 「また……」  言いかけた唇にキスを落とす。 「さよなら」  香田(こうだ)瑞樹(みずき)、あだ名はワンナイ。
/347ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加