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貴方に恋をした。
切れ長のシュッとした目がかっこいい貴方。
授業中に窓の外を眺めてはポヤーっとしていた貴方。そのくせ、成績はどの教科も上位で先生たちを困らせてたね。
つまらなそうな顔で学校を過ごす癖に私が話しかけると子犬みたいに顔を輝かせては私のつまらない話を楽しそうに聞いてくれていた。
授業が始まって私が教室に戻れば寂しそうな表情で私を見送ってくれる。
そんな貴方が大好きです。
けれど、この気持ちは言うことはないでしょう。
この気持ちを告白すればきっと優しい貴方は一瞬、驚いた顔をして苦しそうに笑うでしょう。もしかすると、貴方は受け入れてくれるかもしれない。自分の気持ちを偽って私の勝手な恋心を報わせてくれるのでしょう。
そして、馬鹿でどうしようもない私は罪悪感を抱きながら、心から歓喜してしまうでしょう。
そんな私を想像するだけで反吐がでます。
貴方の悲しい笑顔を想像するだけで私の首を絞め、殺してやりたくなるのです。
だから、私は恋をする私を殺すのです。
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