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エピローグ
「みなさーん、こんにちは、ニンチューバーのネムでーす。いつも配信見てくれてありがとう。今日は、コメント欄の質問に答えていこうと思います。
まず、一番多かったのは、動植綵絵についての質問ですね。
雜賀シティの〇〇さんからの質問【動植綵絵の一連の動画、ドキュメンタリーみたいで面白かったです。あんなに技を大胆に全部公開してしまって大丈夫なのでしょうか?真似とか盗作が心配です】というコメントをいただきました。
こういう質問をいただくことは多いですけど、結論から言うと大丈夫! 盗作上等! できるもんなら真似してみろ、って感じです。
たぶん一般の人たちにはイメージしにくいかもしれないですけど、忍術って個人の特性を活かしながら修練を積んでいくので、他人の技を真似できるものじゃないんです。その証拠に、いつも隣で技を見ている咲耶やシャオランに、絵筆を貸したとしても、動植綵絵は使えません。
これはあたしの持論ですけど、努力の過程は真似できても、努力の結果が同じ所に行き着くわけでは無いと思うんです。だから、あたしの修練の様子は、視聴者のみんなに一種の成長物語として消費され、楽しんでもらえたら、それで十分です。同じことをするライバル配信者が少ないことも、次世代忍者感があって気に入っています。
それでも、忍者の視聴者さんも、そうじゃない一般市民の方でも、今回の修業から真似できることがあります。それは、実力不足のストレスは努力と挑戦でしか解消されないということです。あたしの場合は、描写の技術力で行き詰まってしまったので、今も継続して表現の幅を広げる修行を続けています。それと同様に、勉強ができない人は勉強をするしかないし、痩せたい人は運動するか食事の質を変えるしかないし、新しいアイデアが湧かない人は、本を読んだり人の話を聞きに行ったりしなきゃ、今の自分を超えられないと思います。あたしは、頑張るみんなと一緒に成長したいです。この動画が、みんなの励みになったら良いな、と思っています。
これが、忍者のあたしがニンチューバーを続ける一番のモチベーションです。みんなに伝わったかな? アンチにもスランプにも負けません。まだまだ頑張るので、これからも応援よろしくね!」
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