クリプトニンジャオリジン〜伝説の始まり〜

プロローグ

「それでは、続きまして寝夢（ネム）さんの登場です！　盛大な拍手をお願いいたします！」

3Dの咲耶ホログラムが高らかな声で観客を沸かせている。

咲耶を見ながら、ふとあの日を思い出していた･･････。

『イラストレーター募集？』

たまたま流れてきたSNSの投稿が目に止まった。名前はクリプトニンジャと書かれている。

「忍者か･･････」

そもそもクリプトって何だろう？と気になって調べても、ちんぷんかんぷん。横文字や専門用語が多く意味が分からなかった。

ただ、何となくこの機会を逃すと一生後悔する、そんな予感がした。思いついたら止まらない。自分の持てるスキルを駆使して無我夢中にイラストを作成し応募していた。

まさか自分が選ばれるなんて思わなかったが･･････。

あの人がいる場所へ向かう。

どんな反応が待ってるのだろう？

不安と期待が交錯した。