第四章

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ー咲耶サイドー 「そういえば貴様のその笛、どこか見覚えがあるぞ・・・・・・」 すると、巨大タコは左目を掻いた。 「あぁ、思い出した。あの忌々しい甲賀の爺さんの笛だな」 「えっ、甲賀の爺さん? ってことはまさかおじいちゃんのこと?」 「おじいちゃん? 貴様、爺さんの孫か。それならちょうど良い」 不適な笑みを浮かべ咲耶を見つめる。 「貴様をひねり潰して爺さんに送り届けてやろう。いや、待てよ。それじゃ俺様はこいつを食えないのか。ならば食って骨だけ爺さんに送るとするか。ハハハハハ」 敵はどんどん握力を強める。まずい、意識が飛びそうだ・・・・・・。半ば諦めかけていたその時、何者かが手裏剣を巨大タコ目掛け攻撃した。 「ぐあぁぁぁ!」 手裏剣が巨大タコの右目に直撃し、両目とも失明した。 「咲耶、助けにきたよ!」 「ネム! ありがとう!」 ネムが救援に駆けつけてくれた。 「敵はあいつ一人ね。なるほど、巨大なタコか。シャオランももうすぐ来ると思うけど、もう両目とも失明してるし、多分私たちだけで倒せると思う。いくよ、咲耶!」 「OK!」 二人で毒付きクナイを手に取り攻撃しようとした。しかし、何も見えないはずがまるで見えているかのように二人目掛けて足が直進してきた。 「まずい!」 あまりの出来事で流石に適応できなかった。二人とも捕まってしまった。 「・・・・・・どうして? 見えないはずなのに」 「ハハハハハ、バカな奴らめ。俺様の足は特殊な作りでな。相手の体温を感じ取れる。つまり、失明してもお前らの場所は分かるってもんだ」 「そんな・・・・・・」 「さてと、どちらから食べようかな?」
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