0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
溢れる
うんめいの行く末を知りたい者だけが見るといい。
ここから先は勇気のない者は引き返すことをお勧めする。
・
・
・
ロダンの“考える人”
彼が何を考えているかご存知だろうか。
彼は考えているのではなく、地獄に落ちる罪人を見ているのである。
ここに一つの地獄への入り口がある。
決して開いてはいけない地獄の門が。
私は彼の彫刻のようにその門を眺めるしかできなかった。
門が開き、次々と溢れ出るあの薄汚れた悪魔たちを、ただ茫然と見つめることしかできなかったのだ。
ふと我に返った時。
私の足元に広がっていたのは。
かつて内より生み出され、無常にも地獄へと落とされたものたち。
彼らは私の欲を満たした後、全てを奪われ投げ捨てられた“業”。
その彼らが、怨嗟の叫びとともに戻って来たのだ。
私に残された道は、ただ嘆くこと。
視線の先に広がる光景に私はこう言った。
「トイレ溢れたーｗｗｗ」
※泣きながら掃除した
最初のコメントを投稿しよう！