第2話「急成長した体と母の質問」

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「えっと、聞きたいことはいっぱいあるんだけど」 ブルードランと名乗ったぬいぐるみの他に黄色やピンク緑色のぬいぐるみも後からやってきた。 「私はピンクドラン。よろしくね!」 「僕はイエロードラン!」 「グリーンドランだよ!」 4匹のドランと名前のつく色が4色のぬいぐるみたちは次々と名乗った。 「分かりにくいよお兄ちゃん。 ねえ、お母さん?」 クロスがお母さんを見上げるけどお母さんの頭の上には何か文字が書いてあって反応がない。 「では名前をつけてはいかがでしょうか?」 今度は違った形のぬいぐるみがやってきてそう言う。 「君は?」 「ピンクピーですよ」 こっちも色と…種族名? 「分かった。じゃあ クロスが名前 つけてもいい?」 クロスはよく前世では動物とかに勝手に呼び名をつけていた。 「任せるよクロス。 素敵な名前をつけてあげて」 「うん! じゃあ、青いドランちゃんは空ちゃん。 黄色いドランちゃんは雷ちゃん。 ピンクのドランちゃんは夕日ちゃん。 緑のドランちゃんは森ちゃん!」 「「おお!!」」 なんて分かりやすい名前 。これなら私も覚えられそう。 それに、ドランちゃんたちの頭の上に名前が表示されるようになった。 「ピーにもつけてくださいよ! はい 全員集合!」 ピンクピーがそう言うとピーと同じ形のぬいぐるみが3匹集まってきた。 「僕たちも名前欲しいですよ!ネームド使役獣になりたい!」 「私も私も!」 「うーんと…じゃあ ピンクのピーちゃんは白桃ちゃん。 黄色のピーちゃんはバナナちゃん。 緑のピーちゃんはメロンちゃん。 紫のピーちゃんはぶどうちゃん!」 よかった。 全部食べ物の名前だけど分かりやすい。 ピーちゃん達の頭の上にそれぞれの名前が表示される。 「ヤッター!」 「ネームドになったー!」 「ステータスアップ嬉しい!」 ドランちゃんもピーちゃん達も大喜び。 「やったねクロス。 でも気になるけど…お母さんはドランちゃんやピーちゃんたちのことをどうやって呼んでたの?」 「さっき自己紹介したまんまですよ。 グロリオーサ様もベロニカ様も配下の皆様も私たちを種族名で呼んでました」
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