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「そうなんだ。勝手に名前つけて良かったのかな?」
「いいですともいいですとも!
ネームドになった使役獣はかなーりステータスがアップするんで!」
「ステータス?」
ステータスって…漫画の中で出て来たあれのことかな?
「どうやって見るの?」
「画面をタップするだけですよ」
「画面で言われても…私たち異世界転生してきちゃったみたいだから 画面 なんて分かんない」
確か観光客が捨ててった漫画の中にはそういったゲームの中に入っちゃうような漫画とかあった気がするけど。
「えええええ?!
アルグ様もクロス様もよく喋るなぁとは思ってましたが、やべえ バグですか?!
何言ってるんですか?!
え、ちょ…これ運営に通報した方が良くない?!」
バナナちゃんがそう言った途端
「おい…」
お母さんがバナナちゃんの頭を鷲掴みにして
「てめえ今なんて言った?私の子供を通報するって?
バグとか言ったか?
てめえが通報する前に私がてめえを消滅させてやるよ」
とめちゃくちゃ怖い声で言った。
「え、いや、あの …グロリオーサ様?
ちょ、やめてください !頭がもげます!」
バナナちゃんの頭からミシミシと音が聞こえ、私は慌ててお母さんを止める。
「お母さんやめてあげて!」
「あら、可愛いアルグちゃんがそういうなら」
と言ってバナナちゃんを放り投げた。
「ぜぇ…ぜぇ…。
グロリオーサ様、力がカンストしてるんだから、勘弁してくださいよぉ…」
バナナちゃんが戻ってきて、また知らない単語が出てきた。
「カンスト?」
「カウンターストップの略ですよ。
グロリオーサ様は力が9999あるんです」
なるほど…でも どうやって見ればいいのか分からない。
画面をタッチ…私は試しに白桃ちゃんの頭を触ってみた。
「あっ」
すると 白桃ちゃんの頭上に青い板が出現し、そこに白い文字で体力とか力とか色んな文字と数字が書いてあった。
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