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第4話「朝ごはん」
次の日目を覚ますと、また私達の体は大きくなっていた。
「いってらっしゃい、ベロニカ。
今日も授業頑張ってね」
「ああ、行ってくるよグロリー」
お父さんとお母さんの声がする方を見ると、ドアの前で抱き合って、チューをしていた。
そしてしばらく抱き合った後、お父さんは光と共に消えてしまった。
「お父さんどこ行ったの?!」
私は慌てて起き上がるとお母さんがすぐそばに来てくれた。
「ベロニカは学校なの。
授業が終われば帰ってくるわ」
お父さん、学校に行っているんだ…
「私も学校に行ける?」
そう尋ねるけどお母さんは首を横に振る。
「お父さんはね、現実世界の学校に行ってるの。
この世界にはNPC子供用の学校もあるけど、私たちのシュヴァルポイントによってあなた達の学校への入学は難しいわ」
「そうなんだ…
シュヴァルポイントって何?」
「シュヴァルポイントはね…
あ、クロスも起きたわね。
2人にこの世界の事について話しておかなきゃいけないことがあるわ。
朝ごはんを食べながら話しましょうか」
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