望む折檻と甘い蜜*

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 ペオニアは意地悪そうな笑みを浮かべると今度はその指を口に含み甘噛みする。それが終わると手の甲から二の腕までをいやらしく舐めていく。そのたびにビクビクと痙攣し感じてしまうハイドの反応を楽しみながら次の手を頬に近づける。そして唇に軽くキスを落とす……そこから徐々に首筋へと下がっていき、そして最後は鎖骨へゆっくりと歯を立て吸い上げる。そんなペオニアの行動一つ一つにハイドの体は敏感に反応する。しかし決して強く感じることは無く、だからこそ小さな刺激は大きな快楽へと変わっていくのであった……。 「はぁ……んっ……」 「お仕置きだというのに君はそんなにとろけた表情を浮かべて……悪い子だ」 「ごめんなさい……んぁっ!」  ペオニアはハイドを自身の膝の上に乗せると首筋に何度もキスの雨を降らせる。そしてそのまま舌を胸の方へ這わせると乳頭に辿り着くまでに唾液で濡らした指で両胸の乳首を擦ったり摘まんだりして弄ぶのである。それはとても弱い刺激だったが敏感すぎる今の体ではその小さな快感も何倍にも感じてしまうのだった。次第に体が熱を帯びていく感覚に耐えられなくなったハイドは、思わず自分の下半身に手を伸ばしていた。しかしその行為はペオニアによって制止されてしまう。
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