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無菌室の子供
白一色の無菌室。母親が腹を痛めて我が子を産み落とす。瞬間、大勢の大人達によって赤子を愛でることもままならないまま奪い取られる。そして赤子は何も知らないまま、命の価値を図られる事となる……。
天秤に載せられた赤子は純粋無垢な表情を浮かべ、ジャッジを待つ。星屑の夜空が広がり、無数の星が輝き星屑の光が美しい螺旋を描く。赤子と反対の天秤に光が集まる。
星屑たちは、天から降り注ぐように輝き、それは一つ、二つ、三つと増えていく。それぞれの輝きは異なる色と輝きを持ち、まるで銀河が地上に降り立ったかのように幻想的な光景が広がった。
〝この子供は星の子だ〟
星屑がそう告げた。辺りは一瞬にして静まり返り、赤子の身体には、奇妙で複雑な光の模様が灯った。新生児のまばゆい輝きは、未知の力がこの王国に舞い降り、災いをもたらすことを象徴しているのだ。
〝星の子は王と愛し合い災いを幸いにする……〟
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