短夜長く

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 と簡素なものが送られてきていた。なので、こちらも簡単に『こちらこそ』と返す。休日に外出をするという、イレギュラーな出来事を体験し、日曜日はそれと反対に家の中で過ごした。        7  週が明けて月曜日。学校では僕らの噂で持ちきりになっていた。誰もが行くようなところに二人で行ったため、こうなることも予想していなかったわけではないが、実際こうなると少し堪える。 「お前、佐々木さ、やっぱり付き合ってたのか?」  いつも最初に話しかけてくるのはこいつだ。柳田も遅れてやってくる。来なくていいってのにさ。そうすると必然的に隣の席の柳田の彼女も参加。参加しなくたっていいっての。 「あー。えっと……」  どうしよう。誤魔化すのもめんどくさいが、こういう時の最適解は……。 「冬川さんはそうだって言ってたぜ。お前からの熱い告白をとかって」 「待て。待った。あのな……涼……また誤解させるようなこと言いやがって」  誤解させるようなことというか、誤解させることが目的と言うか。それしか考えられない。 「ふーん。ま、二人が付き合ってるってことは本当なんだ」
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